2014年10月11日

10月10日(金)

定時退勤して、『フランシス・ハ』を見に行く。シネマート心斎橋。
心斎橋に行くのは久しぶりで、若いひとが多くて驚く。わたしのような種類の人間はあまり歩いていない。
そんなこと言ったら、オフィス街の肥後橋や本町や、住む町である谷町九丁目にも、わたしのような人間はあまり歩いていない。
人の溢れる梅田でも、容易に友人gさんを見つけ出すことができるのは、大勢のなかで明らかに浮いているからだろうとおもうけど、わたしもそんな風になっているのかもしれない。

『フランシス・ハ』に出てくる主人公の友だち、ソフィーはジュディ・シルにすこし似ていた。痩せすぎの、神経質な細面の顔、ストレートのロングヘアー、おおきな眼鏡。理知的なつめたいまなざし。
萩尾望都のマンガに出てくる「悪魔的先輩」(いつぞや誰かがジュディ・シルはそんな感じだ、と書いて、とても共感したのだ)に通じるタイプ。わたしの好きなタイプ。

心地いい暮しや、幸せは人それぞれで、他人と比べてはいけないのだ。映画を見終わった後、そうおもったけど、他人と比べないのは難しい。比べるからしんどいというのはわかっているのだけど。

とぼとぼ家に帰って、きょうも夕食は食べない。