2013年10月14日

ぽかん3号がでます。


突然ですが、「ぽかん」3号が10月17日に出ます。
2号を出してから早2年が経とうとしています。定期的に発行することが大切だと分かっていつつ、何か作りたいという気持ちになかなかなれませんでした。

中尾さんが送ってくださる「大和通信」や出海さんが送ってくださる「瀬戸内作文連盟」を拝見する度に、わたしも、こんな風にささやかでシンプルでありたいと願ったものです。

2号まで、やりたいことがありすぎて、連載を多くもうけてしまったのが、窮屈になったんじゃないかと、そうだ、もっともっと、シンプルにして、動きやすくしようとおもいたちました。

「純粋散文雑誌」と銘打って、原稿依頼をしました。版型も変えることにしました。
本文は縦組みにし、文字も大きくゆったりしたレイアウトにしました。集まってくる原稿は、これまで以上に渋くて、読み応えのあるものばかり。
原稿もすべて集まって、3号の全体像が見えたとき、ベッドでごろんと横になっていたわたしは、不安にかられました。
これは、ちょっと渋すぎて、かっこよすぎやしないかと。
そうして、わたしに「ノンシャラン」という言葉が降ってきたのです。ああ、そうだ、気楽に読める、ライトなエッセイも、自分が作るものには欠かせないんだと。

それで、急に、付録をつけようとおもいたったわけです。
題して、「のんしゃらん通信」。ねころんで読んでも、電車で読んでも、楽しい、愉快な、かろやかなものに仕上がりました。

また、これまでの号にもあった、「ぼくの百」。
とんでもない量です。本誌に流し込んだら、それだけで30ページくらいになりました。
「純粋散文雑誌」とは遠いものになってしまいます。
そこで、ポスターみたいにしようというアイデアが浮かびました。
A1サイズ両面に、カラーで、書影もたっぷりの読み応えあるものに仕上がりました。


そして、検印紙。古書に慣れ親しんだひとなら、一度は憧れるでしょう。
雑誌なんだし、なくてもいいんです。だけど、まあ、やっちゃえ!と。これも図案を2種用意しました。

結局、「ささやかでシンプルでありたい」という当初の思惑からはずれました。引き算の編集ができず、足し算に次ぐ足し算。結局、やりたいことをつめこんでしまいました。
次、作るの大変だろうなあ、と、自分で自分の首をしめた感、大です。

ただ、古書店「街の草」の加納さんがくれた葉書に「自分のやりたいことを、やりたいようにして、出していって下さい」と書かれてあって、「ああ、これで間違ってないのだ」
次は次で考えればいいや、と、いつになく楽天的になった、わたしです。

どうぞ、よろしくお願いします。

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ぽかん3号
15㎝×15㎝、48ページ、中とじ、表紙カラー、本文2色 執筆:7名

ぼくの百
A1サイズ、両面、カラー

のんしゃらん通信
A5サイズ、8ページ、カラー、 執筆:6名

発行日:2013年10月17日
定価:900円(税込)

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執筆者と原稿の内容について、詳細はいましばらくお待ち下さい。